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日文65(49)


 
 女の黒い瞳に映る俺の顔は、ダメだと思う内心とは裏腹に期待の色に染まっていた。
 
 
「ふふ……もの欲しそうな顔をしてしまって……。そんなに私の口付けが恋しいですか?でも……」
 
 ぐいと女の腕が背中に回され、引寄せられる。ただでさえ密着していた身体。その动きによってさらに触れ合う面积は増え、豊かで柔らかな双乳が俺の身体に押し付けられるようにふにゅりと溃れる。
 谷间の中に浓缩されていたフェロモンが一気に広がり、瞬く间に男を容易く雄に変える魔性の空间を作り上げていった。
 女の顔もさらに近付けられ、もうその间は手のひらほどもない。お互いの热が狭い空间で混ざりあい、溶けていく。
 
「まだダメ」
 
────ふぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ
 
 女の唇がややにすぼめられ、吐息が吹き挂けられる。口から吹き挂けられた风は頬を抚で、俺の头を、感覚器官の集合体を包み込んでいく。
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 甘い甘い、脳があまりの淫靡な甘さに蕩けてしまうのではないかと错覚しても尚足りないほどの甘ったるい吐息。
 ただの一呼吸で肺胞の全てが雌の色香に染められてしまいそうになる。
 
 无防备に吐息を受けた身体は、余すことなくその快楽を受け入れる。全身がこれまでに无いほど热く火照り、ズボンの上からでも分かるほど怒张した肉棒は、先走りだけで黒の学生服をさらに深い色合いに変えていた。
 体内で燻り続ける快楽を逃がそうとしているのか、身体が痉挛するようにビクビクと震える。
 だが、むしろその动きにより触れ合った女の柔らかさを意识する结果となり、ふるふると擦り付けられる豊乳の存在が快楽の种火に薪をくべていく。
 
 时が経つごとに、女の身体を、香りを、存在を感じるごとに劣情の炎が高く舞い上がる。 nvwang.icu
 
 いつしか俺は、自ら女を求めていた。言叶はない。离れたくないとせがむ子供のように、女の背中に腕を回していた。自分から、抱きつくように女の身体に擦りついていた。
 
 俺を背中で捕まえていた両腕が离れ、頬に添えられる。
 もはや、振り払おうとなど思わない。
 むしろ、その行动の先にある未来を心待ちにしていた。
 正义感も、敌であるという事実も、そしてヒーローとして歩んだ人生の全てをかなぐり捨てて、女の唇が俺のソレへと重ね合わされる事を望んでいた。
 
「あぁ……いい顔になりましたよ……ヒーロー。どうせ堕とすのなら、やはり求められた方が気持ちがいいですから」
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